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舞台鑑賞と日常のおぼえがき


by unekocan

「ミュージカル南十字星」2006年1月1日(日)昼公演

日時 2006年1月1日14時開演
場所 四季劇場・秋
席 1F6列14番、15番

2006年の初観劇は、くろうさの希望で「ミュージカル南十字星」になりました。
これ、「ミュージカル」とつけないと誤解を招くんですよ、実は。友達に「元旦は『南十字星』を観に行く」と言ったら、ものすごく驚かれたのです。オーストラリアあたりに旅行に行くと思ったそうです(笑)。
私は昨年の初演で1度見ています。くろうさは初めて。
昨年のライオンキングと違って、入り口でのプレゼントはありませんでした。
メインキャストでは、リナが太平さん(前回は樋口さん)、ルワットが内田さん(前回は栗原さん)というのが違いました。
太平さんは強い女性のイメージですね。
あ、それからキキ(ニングラット家で働いている身寄りのない少女)が今回大徳さんだったのですが、男の子役でも子供役でもない大徳さんを初めて見ました。今までのイメージがあるので、もっと子供っぽいのを想像していたのですが、前髪を全部上げてインドネシアの民族衣装を着た大徳さんは結構女らしくなっていました。




昭和三部作では、私は「異国の丘」が一番面白いと思います。「南十字星」もこれから何度上演されるうちに、(「アルプ」には昇華する、とありましたが)ミュージカル作品としての完成度が上がっていくのではないかと思います。これは不思議なもので、別に台詞や曲が変わるわけではないのに、作品は変わっていくのですね。今は、もともとの作りは面白いと思うのですが、それよりも、勲が義兄・原田の身代わりに逮捕され、誤解によってオランダ人捕虜に糾弾され、戦勝国の報告感情による不公正な裁判で絞首刑となった、というやりきれなさが前に立ってしまい、見ていてつらいのです。「異国の丘」の状況も相当理不尽なのですが、華やかさやスリルといった楽しみも感じられます。「南十字星」でもバリ舞踊やガムランの楽しいシーンもあるので、次回見たらまた印象が違うかもしれません。
くろうさは、私からの話や事前に文章で読んだときには、原田がもっとずるくて悪い、という印象だったけれど、舞台で観ると彼は彼の信念で死に場所を見つけたと感じられたそうです。お正月から美しさ、すがすがしさの感じられる舞台でよかった、と言っていました。
カーテンコールではお正月特別版で、阿久津さん・大平さんの挨拶があり、日本の獅子舞に似たバリ島の聖獣バロン(犬、なのだそうです)が舞い、最後に阿久津さんが「賀正」の掛け軸をバロンの牙にかけました。
by unekocan | 2006-01-06 10:58 | ミュージカル・芝居