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舞台鑑賞と日常のおぼえがき


by unekocan

家出の処方箋

昨日、家出空間という臨時カフェに行ってきました。主催は、龍之介さんという若い僧侶です。場所は今月までは学芸大学前のLDKというカフェを借りて。
「出家」の代わりの「家出」。いつの間にか余分なものを溜め込んでしまった日常の空間から「外に入る」。余分なものを溜め込んでしまった心と体をレイアウトしなおすための食べ物とお茶。
そんなCafeです。さらに予約するとその人にあった「処方箋」のお料理を出してくれるのです。今回はその処方箋を予約してみました。



事前に届いた処方箋は
・トウフの葉っぱ雨宿り
・枝豆の冷製ポタージュ
・水の子さらいアスコココ
・旬野菜の豆乳リゾット
・雨音

こちらが「トウフの葉っぱ雨宿り」。オリーブオイルなどとあわせたイタリアン味噌に1日漬けた豆腐と三つ葉。
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枝豆の予定だったところを実家で取れた空豆に、冷製ではなく温かいスープになりました。
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名前からは内容が想像できなかった「水の子さらいアスコココ」は、もちきびと蓮の実、空豆の生春巻き、リゾットはかぼちゃで隠し味にピーナッツクリーム少々。
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デザートの「雨音」、しずく型の葛餅にメープルシロップと白い葛のソース、大きな器に盛り付けているのは余白を作る、という意味があるそうです。
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相談した内容の詳細は書けないのですけれど、処方は「ゆるめる」こと、でした。普通のメニューも水無月(6月)直前なので、「水」がテーマになっていました。
精進料理ということから予想していたよりも、量もしっかりありました。豆乳や豆腐を使った栗ーミーな味は大好きなのですが、豆全体に対して豆乳・豆腐は部分食ですし、脂肪が体に滞りやすいということで、そればかりにならないようにしています。この日のお料理は豆乳、豆腐、葛を上手に使って優しい口当たりになっていました。
バランスをとりながら自分の欲求=必要なことに応えてあげること。それって食べ物だけではなくて心の面でも大切なこと。

「家出空間」は次回から場所が変わり、都電荒川線を借りたり、お寺(以前築地本願寺で行ったこともあるそうです)で開いたりするそうです。また、家出、に行こう。
by unekocan | 2005-05-30 23:00 | 日常