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舞台鑑賞と日常のおぼえがき


by unekocan

KMA BasicⅠ 第6回調理実習

実習の前に、玄米ご飯の炊き方を変えて体調が変わったことを原先生にお話ししたところ、デモンストレーションの前に玄米ご飯の炊き方についての説明がありました。

マクロビオティックを始めるときには、モチモチの玄米をおいしく感じて圧力鍋で炊く人が多い。
でもずっと同じ炊き方ではなく、例えば春になるこの時期に体が重いと感じるようなら無圧(土鍋、ステンレス多層構造鍋)にする。特に暖かい日。締まりすぎの人はご飯を無圧炊きにするだけで顔色がパーッと明るくなることもあるそう。
他に無圧玄米が向く人は
・男性、特に動物性の脂肪・たんぱく質が多く蓄積している人
・男女問わず体育会系の、運動量が多く、がっしりした人
・沖縄、九州などの暖かい地方に住んでいる人
⇒アメリカで原先生が会った女性は、マクロビオティックを続けているのに体調が良くないということだったが、南部ミシシッピ州に住んでいるので、無圧玄米を勧めらて、しばらくして再開したときには顔色もとてもよくなっていたそうです。

おこげについて
毎食食べ続けると腰、足、腸など下半身に痛みや不調が出ることがある。おこげは鍋の底で、火に最も近く、こげている、とかなり陽性のもの。

今日の実習メニューは
【テンペサンドイッチ、あわと甘い野菜のスープ、きんぴら、わかめ入り青菜のおひたし、穀物飴寒天寄せ】
です。



1.テンペサンドイッチ
パンはオーブンから高熱で焼き締めているので、強い陽性のエネルギーを持つ。食べるときには、野菜など水分が多いもの(陰性)を添える、スープ(水分)と一緒にとる、蒸して水分を与える、などの方法でより体に穏やかになるようにする。常食はしない。玄米を食べ続けているうちに欲求は減ってくる。

1人1枚のテンペ、全部で8枚をソテーして照り焼きソースで煮きる、というのに時間がかかりました。そして、一番大変だったのが、白ゴマソース!練りゴマに醤油と水を混ぜるだけなのに、完全に分離してしまい、一度油分を避けて、お湯で乳化させ、また油を戻す、ということに。

2.あわと甘い野菜のスープ
昨日クシガーデンで食べたスープとそっくり。
先週の講義で習ったように、甘い野菜と丸い穀物は膵臓の周りの脂肪を溶かす作用がある。お手当ての「甘い野菜のスープ」が苦手な人は、こういった材料を使って味をつけた料理から入っても良い。食べ続けていると味覚も変わってくる。
効果を望むのであれば、味付けは薄い方がよいが、料理の中の一品でもあるので、おいしく感じる程度には味をつける。
今回は野菜を重ねていれるが、スープのようにたくさん水を入れて煮るとすぐに野菜は浮き上がってしまうので、それほど神経質に順序を気にしなくても良い。蒸し煮などではきっちり重ねる。
順序は玉ねぎ⇒キャベツ⇒かぼちゃ⇒にんじん

3.きんぴら
根菜は腸・下半身に影響する、体に力を与える。
特に冬はよりしっかりと炒め、長時間日に駆けることでエネルギーを与える。逆に夏はさっと炒め、煮る時間も短くする。
油は少ない方がよいが、ゴボウの量により加減する。油が全体に回るまでは手早くまぜ、その後は上下を返すようにする。ゴボウの香りが変わって甘くなってきたらにんじんを重ね、ゴボウがかぶる程度の水を加えてしっかり煮立たせてから蓋をして弱火。

4.わかめ入り野菜のおひたし
昆布しいたけ出汁を使って、だし醤油を作る。直接醤油を掛けすぎてミネラルのとりすぎになることを防ぐことができる。

5.穀物飴寒天寄せ
今回は麦飴を使う。
⇒私がもっている麦芽シロップ(マザーズで購入)と味が似ていました。
水、麦飴、寒天フレーク、塩、レモンの皮の摩り下ろしだけのシンプルなデザート。

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こちらは先生のデモ。

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私がいただいたもの。
パンを避けているので、玄米ご飯を持参して、パンは同じグループの人に差し上げました。テンペもとても1枚は食べられないので(ほとんどの人がサンドイッチを半分持ち帰っていました)、半分強持ち帰って、明日の朝食用にライスバーガーにしました。

スープは先生のデモの方がかぼちゃの甘味が出ているように感じたのですが、後から聞いたところによると使ったかぼちゃに甘いものとそうでないものがあったのだそうです。

いつも試食の最後のほうでグループごとに1人ずつ感想をいうのですが、「パンもいいけれど、やはりご飯をしっかり噛んで食べたい」「家でもよく噛んで食べたら食べすぎがなくなった」などの感想が出てきました。2ヶ月くらいで体の反応も、感じ方も変わるものなんですね。
原先生のBasicⅠでの授業は今回が最後でした。原先生からは料理に対しても、それを食べた自分についてもよく見て、感じて、その上で柔軟に対応することを教えていただきました。
またBasicⅡでお会いするのが楽しみです。
by unekocan | 2006-03-09 21:17 | マクロビオティックを学ぶ